福岡の設営隊長に伝えておくが、福岡で「ゴー宣道場」を
やるときは、『大東亜論』をテーマにはしない。
地元の郷土史研究者に、わしの描き方に対していろいろ
注文のある人物もいるらしいが、申し訳ないがわしの作品
には反映できないので、自分の玄洋社の物語は自分で発表
してほしい。
わしは参考にした本は参考文献に入れるし、石瀧豊美氏の
アドバイスだけは受けている。
石瀧氏はフィクションと歴史的事実の違いは分かっている人だ。
「漫画」という表現形式で、「面白く」描くには、史実通りに
描くことはできない。
忠実に史実のみを再現すると、全然物語にならない。
「玄洋社物語」も「巨人頭山満翁」も手元にあるが、それを
そのまま漫画化しても面白くはならない。
単行本では、史実をもとにしたフィクションだと編集部の方で
入れてくれ。